邦楽の店 渡辺

楽器案内≪三味線≫

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♪三味線をよりよく知っていただくためのページです。

楽器の種類

ひとくくりに「三味線」といっても、実は演奏する音楽によって楽器は使い分けられています。棹(さお)の太さで大まかに分けて、細棹・中棹・太棹があります。

同じ中棹や太棹に分類されても、細部の作りはそれぞれ異なります。一般に細い棹は繊細な音で、太くなるにしたがって力強い音になります。

三味線音楽

三味線で演奏される音楽は、歌の節や旋律を聴かせる「歌いもの」と、台詞回しや物語の表現を中心とした「語りもの」に大別されます。前者の代表は地唄や長唄、後者は常磐津や清元、義太夫などです。
地唄は最も成立が古く、三味線音楽の基本ともいえます。長唄や常磐津、清元は歌舞伎舞踊の伴奏として発展してきました。力強い奏法でお馴染みの津軽三味線は民謡に属します。

木材

花林【花林・カリン】
三味線に使用される木材の中では比較的やわらかく、やや黄みがかった褐色です。主に胴部分や稽古用三味線の棹に用いられます。

紫檀【紫檀・シタン】
高級家具に使用されることでよく知られています。名前の通り紫色を帯びた褐色で、花林材よりも目が詰まっています。中級クラスの棹に用いられます。

紅木【紅木・コウキ】
紫檀よりも赤みが強い褐色です。三味線の棹の材料としては最高級の木材です。非常に重く・硬いため、加工は困難ですが、磨き上げると美しい光沢が出ます。写真のように細かな斑模様(「トチ」と呼びます)を持つものは見た目にも美しく、特に珍重されます。

構造

棹と胴 継ぎ手 三味線は棹と胴がはずれる構造になっています。さらにほとんどの棹は三つに分解でき(「三つ折れ」)、上から順に上棹・中棹・下棹と呼びます。これは持ち運びが容易であることと、棹の曲がりや反りといった狂いが生じにくいという利点を兼ね備えています。

それぞれの棹の継ぎ手には「ほぞ(突起)」が付いており、他方のほぞ穴にはめ込んで接ぎたてます。高級品はほぞ穴に金物を仕込んだり、ずれを防ぐための溝加工を合わせ面に施します。

胴は切り出した花林材を四辺に組んで作られます。高級品は内側に細かな溝を彫りこんで、音の反響を高める加工を施します(「綾杉」と呼びます)。

付属品

糸巻き

随時アップします。お楽しみに!

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©hougaku no mise watanabe 2009